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当日。駅前でみんなで集合し、電車に乗り込みワチャワチャと集団で移動する。
「やっぱりアニメはバトルが熱いよねぇ」
「いえいえ。恋愛が一番ですとも」
「最近はBLアニメも熱いから! 」
ほんもの女子たちは女子トークを楽しんでいるが、熱くアニメを語るのは女子トークと言うのだろうか?
「春のリップの新作つけてきたんだーー! 」
「あ! それ僕も欲しかったんだ! 」
「俺みたいなムキムキに合う色って何がいいかな? 」
にょたチョコ男子たちはにょたチョコ男子トークに華を咲かせている。その中、俺は神社仏閣の雑誌でお参りの方法を予習している。
「ふふ。瑠璃くんもお兄ちゃんめいてきたのかな? 」
隣で薫蘭風ちゃんが囁く。
「どうかな? でも無事に生まれて来てほしいから」
そんなこんなで安産祈願の神社の最寄り駅まで付き、まずはホテルに荷物を預け山登りの格好に着替えて俺らは山道を登りだした。
「そうそう。おじさまもきっと来たかっただろうから僕、おじさまの写真持ってきたんだーー! 」
香多くんがそう言って親父の写真を首からぶら下げる。汗だくだくでラーメンをすすっている親父の写真。間違いなく隠し撮りだろう。
「なんかラーメン食べたくなってきた……」
げたんわくんが親父の写真を目にして呟いた。
「では降りてからラーメンで! この辺りの飲食店はこの大と徹がチェック済み! リクエストに応えましょう! 」
何気に存在を忘れられていた大と徹がここぞとばかりにアピールする。
「せっかくだもんな。夜は食べ歩きだーー! 」
更紗さんも元気だ。ご褒美あるとしたら山歩きも楽しいよね。
山の春の風景を楽しみながら、俺たちは神社に向けて山歩きをする。何気に参拝客も多いのか、人は結構いる。
「疲れたーー」
良くんがそう呟いてげたんわくんの背中におぶさる。
「背中に丸い膨らみが二つーー! 」
何気にみんな女体化してきているから、背中に良くんのお胸が触れたげたんわくんは歓喜している。
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