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「でも、どうして皆様、女体化しているのですか? 」
束砂さんの至極最も質問が俺らにょたチョコ男子に飛んだ。
「ん〜。なんかさ、このメンバーだと無意識に女体化しちゃうんだよね……」
「なるほどなるほど。ならば大様と徹様も女体化させましょう! 」
束砂さんが推してくるため、俺は仕方なく大と徹に女体化チョコレートを食べさせた。
女体化した大と徹を見て、ほんもの女子たちはフッとため息を吐く。
「さぁ進みましょう! 」
華麗にスルーしてきた。大と徹はちょっと泣きそうだ。女体化チョコレートは決して美人になる効果なんかないからな。まぁもう二度と大と徹が女体化チョコレートを食べることはないだろう。
和気あいあいと夕方近くに安産祈願の神社について、俺たちはお参りをする。
俺は神社の雑誌に書いてあったお参りの方法をちゃんと行ってお賽銭も入れた。
「母さんが無事に赤ちゃん産みますように。赤ちゃんが元気に産まれますように。俺がちゃんとしたお兄ちゃんになれますように……」
「瑠璃、必死だなぁ」
俺のお参りする様を見て良くんが微笑む。
「悪いかよ? 」
「ううん。そんだけ楽しみなんだろ? 俺も楽しみ! 」
その場にいた全員が、『母さんが無事に赤ちゃんを産まれますように』と同じ願い事をしてくれた。
「さ、じゃ降りてからラーメンだな! 」
「今回は健全だったねぇ」
更紗さんが笑い薫蘭風ちゃんも穏やかに笑う。
そう言えば学生だけで集まればへんたいさんいないもんな。親父や伊織先生いなければ、まぁ健全だよ。
夕闇の中、俺たちは山を降りてから大と徹オススメのラーメン屋に向かう。
ちなみに未だに女体化が解けない大と徹は、女体化解けるまで誰も関わろうとしなかった。
四月後半に続くよーー!
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