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人生の価値観が大きく変わったのは、誕生日を迎える前の10歳、小学5年生のときだった。
周囲より少し遅れて読み始めた少女漫画というジャンル。
そこで主人公が恋に悩み、葛藤し、時には成長していく。そんな話にたくさん目を通した。
だから、念じずとも中高生になれば一生を誓えるほど思いが通じ合う恋人ができるものだと信じて疑わなかった。
さまざまなストーリーを読んだけれど、中でもすきになったひとに恋人がいて、最終的には主人公と結ばれるものの、途中相手が二重で交際をしている場面がある内容のものにあった、ヒーローの(元)恋人のこの捨て台詞が印象に残った。
『この泥棒猫っ!!』
それは、よくも悪くもわたしの中に深く刻まれて、教訓を生んだ。
浮気はされても、するものじゃない。
他人のものは、欲しがってはいけない。
たとえそれが、どんなに愛しい存在であっても。
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