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あなたが好きだった人
毎朝の鏡に映る自分
昨日までの幸せな顔が嘘のように
暗くて沈んで澱んでいる
自分が選んだ道なのに
あなたが選んだ道なのに
いつまでも、いつまでも
同じところをぐるぐる、ぐるぐる
いつもで経っても進めない
自分は本当に同じ人なのか
分からないままここにいる
こんな不細工な顔だけど
今日も一日外に出なくては
無理くり笑顔を作らねば
鏡の前で口の端を懸命に上げて
そのままの笑顔で外に出よう
前だけを向いて
後ろを振り返らず
そうだ忘れてはいけない
あなたが好きだったのはいっぱいの笑顔だったころの私だから
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