採精について その2

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採精について その2

 前回冷凍保存するために採精した時のことを書きましたが、一年たって検査のためにもう一度採精した時の話です。  ちなみに一回目の採精にかかった費用は初診料が860円で、採精した日が19,170円でした。  19,170円の中の10,000円は年間の冷凍保存代なので9,170円が採精検査費用ってことになるってことですかね。  もちろん厳密には違うかもですが。  そう考えると良心的ですね。  ただ、前回書いた神奈川県の助成金を申請する時にしったのですが、普通であればもっと高くなるらしいです。    さてそんなわけで一年たって精子を作る機能がどうなったかを検査しにムラムラしながら行ったわけです。  で、意気込んで採精室に入ったわけですが、楽しみにしていたAV観賞がまさかのDVDデッキの故障で観られなかったのです。  もうなんて言うかその絶望たるいなや。  余談(?)ですが、一年後の又郎は無事に機能も回復したのか、年齢平均でみてもしっかりした量の精子を生成できているようでした。  もともと、今回使用した抗がん剤では生殖機能に対する影響はさほど心配しなくて良かったとのことでしたが、それでもやっぱホッとしました。  ちなみに精子のDNAが抗がん剤によってダメージがあるかどうかという部分で、お医者さんが言うにはさほど気にしなくていいそうです。  ただ、一年たって変わった今回の担当医が言うには抗がん剤治療後2年くらいはダメージが残っているかもしれないから妊活はしない方がいいって言われたんですよね。  だから、もしすぐにでも子どもが欲しいなら冷凍保存した精子を利用したほうがいいですよと。  相手もいない又郎でしたが、その話を聞いて何を思ったか精子の冷凍保存を継続してしまいました。  今思うと費用の無駄だったかなって気がするのですが、後戻りできないという気持ちがそういう決断をさせてしまったのだと思います。  後悔先に立たずとは言いますが、そればかりを恐れ判断力が鈍くなるというのも怖いものですね。  しかたがないので来年、DVDデッキが直っていることだけを楽しみに一年を過ごそうと思っています。  もう一回余談ですが、今回採精した又郎の精子は抗がん剤を投与した人間の精子に与える研究のために利用されているそうです。  もしかして、来年また採精させるためにもう一年くらいは保存しておいた方がいいって勧められたんですかね?  ってのはたぶん又郎の思い込みでしょう。
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