26.やんちゃ娘と淑女

11/11
前へ
/316ページ
次へ
 だが、そこで武ちゃんが気になることを呟いた。 「まあ。瞳子さん次第かな。本当のこと、話してくれるといいんだけれどねえ。タキさん、聞き出せたかな?」  それで。小鳥は初めて知った。今日、英児父が急ぐように出かけていったのは『瞳子さん』に会いに行くためだったのだと。  翔を見ると。彼も知っていたのか、小鳥を見てくれたが何も言わない。  それに。『本当のことを話してくれるだろうか』とは、どんなこと? 英児父と武智専務は、瀬戸田と瞳子さんの間であったことは、どんなことだったと予想しているのだろう?  この龍星轟に、彼女が再び関わろうとしている。
/316ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2652人が本棚に入れています
本棚に追加