7.エンゼル、ごめんなさい

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 ドアが少し開いただけ。なのにその隙間から大きな男の手がガッと入ってきて、二人揃って後ずさった。しかもその手が翔の手を跳ねとばすようにして、勢い良くドアを開けた。 「こんの、おまえら、なにやっとんじゃー!」  さらに二人は大きく後ずさった。そこに迫力満点ライオンのように吠えて現れたのは、龍星轟のジャケットを羽織った『お父ちゃん』! 「しゃ、社長……!」 「と、と、と、父ちゃん!」  カレシの家に、父ちゃんが来た。しかも男の部屋に娘がいる。そして元カノの子供までいるこの状況。
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