2648人が本棚に入れています
本棚に追加
『ほう』と父が釈然としない目で小鳥と翔を交互に見た。だが父の気持ちはすぐに違う方に飛んでいった。
「そうだ。エンゼル、あれひでえな。胸くそわりい! 明日の夜、俺が峠に行く!」
え、父ちゃんが峠に!? 小鳥と翔は揃って仰天した。
「たりめえだろ! 俺の娘のエンゼルをあんなにしやがって。許せねえ~!! 翔、おまえも手伝え」
「は、はい。勿論、です」
また父ちゃんのロケットが発射した。こうなると流石のお兄ちゃんも、ロケット乗務員として連れて行かれるだけ。それが龍星轟の日常。
一難去ってまた一難? なんだかぜーんぜんお兄ちゃんと二人きりになれない予感……。
最初のコメントを投稿しよう!