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相方に創作に誘われたのが昨年(2020年)十月。
昨年六月紫陽花や雨安吾の時期に一人で一度学生時代の作品達を掘り起こしたりと客観視しても己が創作を始める気配はあったが、やはりうすらぼんやりしていた。
二昨年前(2018年)は元号が変わる前に、与謝野晶子や西行やら山頭火やら百人一首ばかりを長年ハマり見していた私が急に時代回帰して万葉集にハマった。
何故か旅先の宿でも机に万葉集が置かれてあり、そこを開くと昔から構想があるわたしの純文学作品にピッタリ合う詩が出てくるという不思議な共時性にも出逢い、
『ずっと知っていたが恋心は無かった男子』を急に意識し始め恋にのめり込む女子のように、
わたしは万葉集に興奮し益々創作したいという気持ちが盛り上がっていた。
・・のだが、
元号が令和に変わり非文化人まで令和の出典を知るところとなり、令和おじさんこと現菅総理の元号を掲げた笑顔が無邪気で可愛らしく、祖父母がまだ生きていた時代の昭和に似た名前の元号と新時代の幕開けに、気持ちが高揚した反面、
そもそもが与謝野晶子の詩や百人一首ばかり読んでいる万葉集初心者の癖に、心があたかもインディーズの頃から追っかけていた推しアーティスト“万葉集”がメジャーデビューしたような侘しさを感じ、創作意欲の火もそれだけで小さくなるようなレベルだった。
折角見つけた保養隠れ里が暴かれたような気持ちだが最初から万葉集推しの方から見るとわたしの存在の方がにわかでありさもしく思えるに違いない。
(気を取り直して万葉集今からめちゃくちゃ読み込むよッ!!)
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