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進化と変化と試行錯誤、または理解
わたしの作品は三人称でも描く。
だが、わたしが月八十時間残業をするドブラック所属の社畜で文化から離れ(微々たる固定残業代とサービス残業はデフォルトである)
『食べるか寝るか突然死するか(←実際にお医者に言われた)の三択な日々』を送っている間に世の中は相当変化していた。
作家友様から、『三人称神視点』という言葉を教わった。ネットスラングが最初全く解らず、世間の皆様はうまいこと名付けるんだなと感銘を受けた。
一人称で柔らかい文体の作品がトレンドで、三人称は少なめになっている事も知らなかった。
そして、ラノベをあまり読まなくなっていたからか、やたらタイトルが長い作品達に馴染みが無かったのだが、
実際拝読したら素晴らしく素敵な作品が多いこと。
わたしは好きな某巨人漫画で民族の違いで互いの考えが解らなかったが実際に接したら理解しあえた彼らのように、長タイトルの小説に対し良作にはタイトル関わらずシンパシーを感じ、カルチャーショックを起こし、長タイトル作品というだけで先入観をどこか持ち、物を考えていた古く硬い頭だった自分を思い知った。
昔ホルモンを腸というだけでイメージ的に敬遠していたわたしがもつ鍋のもつを『ふわふわした何かの食材』と愚かな頭で考えず食べてからいきなりもつ鍋に惚れてハマったあの時とデジャヴュ。
古めかしい寿司屋があるとして大将が
『俺の店の寿司はうまいんでいっ!!』
て言っていて実際うまいかどうか解らないが、
味は勿論のこと、今の世で流行ってるネタや食べやすい食べ方(シャリを女性に合わせた量の半分にするとか、盛り付けとかメニューとか)
を食べ手の側に立って考えて作らねば、要は工夫を呈せねば、お客様は食べにくい。
そんな風に努力せねば自己満足以上の作品の提供は出来ないのではないかと思い至った。
他作家様との交流から非常に勉強させて頂いている。
好きなものを描くスタンスは良いけど、読み手を楽しませるのもエンタメの根幹なのかもしれないと思った。
勿論、創作は自由であり沢山の種類もある。
エンタメの為に描かなければならない訳ではない。わたしも好き勝手に描いているが、自分なりに考察して感じた事である。
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