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 ひとりっ子って、今は珍しくないけどお母さんたちの時代はそうでなかったらしい。  私にとってはすっかり教科書内の出来事、第二次世界大戦が終わって、戦後を乗り越えた日本がどんどん経済成長をしていた頃は、子供が二、三人いる家族形態がポピュラーだったとか。  「40人クラスの中で、ひとりっ子は2〜3人だった」って、お母さんは言ってた。  そんなひとりっ子が珍しい時代に、従姉妹がみんなひとりっ子だったってことが、もしかしたらお母さんの従姉妹三人が今も仲がいい理由かもしれない。  おばあちゃんは八人兄妹。前に「女・男・男・女・男・女・女・女やったと思う」って教えてもらった。存命なのは下の三姉妹だけだ。  おばあちゃんが85歳、次がアキおばあちゃん83歳、末っ子がハルおばあちゃん80歳。戦争を生き抜いただけあって、三人ともとてもパワフルで元気だ・・と思っていた。  
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