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チサキ「体調の異常もないわ。
もちろん血液検査もした。
何の異常も無かった。」
俺には、それがどんなことを示すか、
よく解っていた。
それは、
俺は、さっき、人を超えた事。
俺は、さっき、人知をゆうに越えた力を
手にした、という事。
その頃、香野 秋良は大型の奇獣で、
どれだけ切り刻んでも倒れないと
報告のあった地で、
状況の整理に追われていた。
秋良「まさか本当に誰も切れないとはな
いや、殺せないとは……」
一匹に気を取られ、覇荒組は壊滅的だ。
今も暴れているあの大型奇獣。
──おかしい。
普通は心臓部又は頭部を再生させずに
刻めば倒れるはずなのに。
新型なのか……?
秋良「まあいい。それも自分の目で
確かめてやる」
ドォォォン…という大きな音。
秋良「──あっちか」
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