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第一話 秘密の図書館
先生の不敵な笑みを思い出して突っ伏していた体を起こし、そのまま本を開いてみる。
いい調子、このまま感想文まで書いてやろう。私は縦に並べられた文字をたどっていく。
ところが、一分もしないうちに私の目線は次の文字に進まなくなった。先ほども一度読んでは見たが、あれは読んだと言えるものではなかった。字を追っていただけで内容はほとんど入ってこなかった。
「どうして本って読まなくちゃいけないんだろう」
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