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しかし痛みは無くてその代わりと言っちゃあ何だが身に付けていた首輪が一気にナイフで引き裂かれて項がさらけ出された。
っ安モンの革製にするんじゃ無かった!
ガタガタ震える俺にも構わず男はこの場に不釣り合いな微笑を浮かべてナイフをしまった。
と言うか手に持ってたのナイフだったのね!?何れにせよ怖すぎなんですけどこの人!
「うん。誰にもマーキングされてないみたいだね。」
良かったとニッコリ微笑む男に俺は信じられないと目を見張る。
「そんなに見つめないでよ。照れちゃうじゃない。」
『いやなんで!?』
「ん?だって運命の子に見つめられてるんだよ、当然じゃない。」
未だに腰を抜かしたままの俺を軽々と抱き上げて男は何処かへと向かおうとする。
『ちょちょちょどこに行くんですか!?』
「ふふ、大人しくしていたら分かるよ。」
分かりたくなーい!
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