エピローグ

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 夜――普段はひとりで眠るベッドに、桐島と、二人で並んだ。宮本のベッドはセミダブルだったので、二人で寝ると少し窮屈だったが、自分のすぐ隣に彼の身体が在ることが、不思議と心地良かった。そしてまた、少しだけ――話をした。やっぱり彼は泣いていて、今日はどうも涙腺がおかしいんだ、と、少し困った口調で言っていた。  昨夜交わした、互いの過去と、様々な感情と、子供のような彼の表情が次々と蘇ってきた。
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