今日の客は明日のクレーマー

お一人様一家族一グループ一点まで

　最近流行の商品に対して上記のような張り紙をさせて頂いております。テンバイヤーさん回避のために張り出した注意書です。皆さん色んな作戦で挑戦しにきます。

｢あったあった！｣
　三人組のお客様はお目当ての商品を手に持ってレジへ並ばれました。
｢一グループ一点なんですけど｣
｢別グループです｣

　アンタ等絶対に仲間やんか。

　三人仲良く揃って入ってきましたよね？　ずっとお話してましたよね？　レジに並ぶときだけ他人ってそれもどうかと思います。

　今度のグループは一人目がレジをクリア。二人目はと言うと
｢先ほどの方とグループですよね？｣
　たまたま一台の車から二人で降りてきたのを見てしまいました。そう伝えると渋々帰りました。

　そんな所まで見てるなんて監視のし過ぎだと思われるでしょうが、レジでの告知は見かけたときだけ告知させてもらっています。これでもかなり甘くしています。中には悪意を感じるお客様もいらっしゃるので、その時は厳しく対応させてもらってます。

　奇跡的に再入荷した商品が三点ありました。お客様が電話で在庫確認をしてきた時に、従業員が三点ありますと言ってしまいました。

　だから、そんな情報はバラしたらダメなんだってば！　これは店側のミス！

　しばらくするとその商品が一つ売れました。
　一分経たないうちに二個目が売れました。
　その直ぐ後に三個目が売れました。
　皆さん無言でのお買上です。

　モニターで見ていたら、帰りは一台の車に乗って帰られました。知らない人同士、乗り合いでご来店されたんですかね。と言うか、それもグループですから。

　私達はテレビで見掛けるＧメンの様に見張っているわけではありません。厳しいようですが、注意書がある以上は見つけ次第告知しなければなりません。
　同じ車に乗り合わせてくるからグループなんです。赤ちゃんひとり連れていても家族なんです。
そんな制限を設けなければならないのは辛いですが、テンバイヤーさんに根こそぎ買っていかれて、更に利益を生むのは許せないんです。本当に欲しい人に安い値段で買ってもらいたいです。

　その前に、もっと増産して欲しいと思っているお客様に行き渡るようにすれば良いのにと思います。
　本部に報告書上げときますね。

本日もご来店誠にありがとうございます。