作者補足

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作者補足

私がケータイ小説サイトに公開している作品を読んだ友人からよく言われるのが、”投稿されてる作品全部を同じ作家が書いてるとはとても思えない”という指摘です。 要は、作品によって描写手法・作風がまるで違うので、”ホントに全部、お前がかよ?”って、投げかけでして…。 言うまでもなく、すべての作品とも公開している作品すべてオリジナル作品です(^^♪ まあ、友人らのライト感覚な”疑惑の目”は、私の作品群が各側面でかなりの振れ幅を含有している点が決定打なのかなと…。 まず尺寸では、長編から短編、ショートショートまでオールラウンドだし、ジャンル的にも恋愛、友情、青春モノからホラー・SF系、セミアダルトまでざっくりトータルカバー。 さらに作品の毛色的にも、シリアスモードが中心ながら、コメディ調・ブラックユーモアなオチものも手掛け、言わば何でもありなので、なぜそこま非一貫性なのよと、思わず問いかけたくなる心裏航路かと。 で…、そのアンサーは一言でカタが付きます。 ”ただの遊びココロよん!”で…。 *** 本作品で言えば、これ、オトナの低俗なお伽話で転結する着想の他愛もない作品なのですが、執筆スタート時点からひと捻りねじ込む気分満々なメンタルに乗っかってましたので、思いつきで”なんちゃってノンフィクション風でいこう!”という着地点を得てた次第です(;'∀') 本作の”そこ”を踏んだ仕立ては、某女性ライターが”花タクシー”という幻のフーゾク業態を実際に被験した男性から寄稿された手記を公開するという…、まさに、ドキュメンタリー形式でのディペクションをベースに添えて、その新手風俗産業へ、ほんなきっかけで身を投じたシロート女性の”実際””実情”を浮き彫りにしてみるべーって切り口でした。 *** さらに、そこでの、そのノンフィクション取材を挙行する”狂言回し役”には何と、ホラー系の他作品から中里ミチヨというキャラクター起用を思いつき、その発想は作り手の遊び心によってあっけなく作品間をワープさせてしまったのです! 本作冒頭の書き出しは、実は本サイトでは『見て見ぬふり』をはじめとする短編ホラー6作品を収めた、『短編ホラー作品集/親が体験した怪奇譚』の建付けとまったく同様です。 そこで、以下がそのオリジナル冒頭書き出しとなります。 ⤵⤵ 私は20代後半で起業し、出だしはそこそこだったが…、リーマンショックでドンと落ち込んだ。 その後、気づいたら膨大な借金を抱え、やむなく自己破産…。 コンビニや宅配便のアルバイトを掛け持ちし、青色吐息の極貧生活のさなか、一念発起でジャーナリストの道を目指した。 《中略》 …今では女性週刊誌の連載枠を持ち、ネットで発信する場も得て、這いつくばる女のたくましき息吹で、格差社会の歪曲した厚い面の皮を撫で上げる意気込みだ。 そんなメインタッチの取材の傍ら、私は取材対象すべての人に”あること”を尋ねるのが習慣となっている。 それは、『あなたのお父さん、お母さんが体験したショッキングだった告白、信じられない事実を明かされたことはありませんか?』という問いだった。 子育て中には、子供に知られることをかたくなに避けてきた、過去に体験した真実の暗部…。 往々にしてそれは、過ちと後悔を内包する場合も多く、自らが年を重ね子供が成長し大人になった頃、おのずと自らの教訓を子に伝える告白の機は熟す。 そしてそれは、どこか自らの懺悔の念も同居させたものとして…。 その中には、世にも不思議な怪奇体験を孕むケースもまれにある。 実際に私もそのまれな体験を持った親から、ごく最近になって告白されたのだ。 本書挿入の第3話は、私自身が、年老いた母から明かされた体験談である。 本書では、私の取材対象だった女性から実際に聞き得た、そんな”親から明かされた怪奇懺悔談”をエッセイ調に編集し、まずは6話を収録してみた。 中里ミチヨ *** パーツワープはほどほど加減が必要です。 ですが、創作過程での遊び心が生み出す思いつきは、その作品が醸すビジュアル・香り双方で珠玉のナマ感と浮き上がり現象を創出し得ます。 なので…、愚にも飾らぬエロ妄想でカタチどられた小話といえど、得体なきキュンなきらめきを盛り付けてエイヤーの執筆アップな訳で。 そんな突っつき描きは、何も本作品に限られた話ではありません。 全部です! 基本的には…。 という訳で、他の作品にも”隠れ隠し玉”は目いっぱいを自負してます。 以後もそんな”文章のかやく”は大切に意識していきたいと思う所存です~~🎵 ヒダカ
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