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「?!直己、覚えてるの?」
「?行ったことくらいは」
一瞬心臓が跳ね上がるようだった
「な、なに?」
「直己・・その時、私になんて言ったか覚えてる?」
「え?おれ?なんか言ったの?」
・・・・・そうだよね。覚えてるはずない
私だけがずっと馬鹿みたいに覚えてるだけ
「・・・だよね。覚えてないならいい」
「なんだよ?」
「・・ううん?なんでもないー、あ、あっちいこー」
私は自分の上がった気持ちがジェットコースターのように一気に落ちるのを感じた
その後は2人で会うことを見透かしていたお母さんの手作りのお弁当を2人で笑いながら食べた。
直己と過ごす時間は本当に楽しくて、やっぱり好きなんだと実感する。
今日は帰ってから、2人で家で誕生日パーティーをする。
その時に好きな気持ちをぶつけよう。
怖いけど逃げない。
沢山の花に囲まれながら私は自分に言い聞かせた。
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