鳥たち

長い旅の途中で

こどもの頃にはよく海辺に行きました。川の土手にも行きました。
たくさんの鳥達が水浴びしていたり、綺麗に一列に並んでいたり、そこから少し離れたところで一羽だけいたりしたものです。
突然、バタバタっと飛び立ったりするところも何度も見ました。
海は潮の満ちひきもあるから海で一羽もいないときもあるし、塩がひいてはたくさんの鳥達がいたるところで楽しそうに水を飲んだり、水浴びしているのをじっと見ていました。見ているだけでもとっても楽しくて面白かったです。
いつの間にか、中学生になり、高校生になり次第に海や川に行くこともなくなり鳥のことはすっかり忘れてしまいました。
最近になり、ふと思い出すようになりました。
今は車で海を見るだけですが通勤途中に海がありやっぱり同じように鳥達が水浴びをしていたり、突然、バタバタっと飛び立ったりするのは昔と同じです。水辺で鳥達がなにやら嬉しそうに見えるのも不思議なくらい同じです。遠い遠い何十万キロもの旅をするのだと小学校の低学年の時の先生が教えてくれたことを今でも思い出します。