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「そ、それくらい健全な高校生なら一回くらい観たことあるだろっ」
僕の顔を見て、バツが悪そうに視線を逸らす。その理由ははっきりとは分からないけど、恐らく「一回くらい」と言いながらそれなりに見たことがあって──最近も観た可能性も高い──、かつ男女のものだったからじゃないだろうか。
その反応を見て、僕は花火につい意地悪をしたくなった。花火の硬く勃ち上がった中心を掴むと、びくっと彼が身体を震わせる。
僕は花火を見上げながら、舌を出して茎に添わせた。
「なに、して……ッ……!」
裏筋を下から上へ舐め上げると花火は苦しそうに眉根を寄せ、歯を食い縛る。僕の頭に手を伸ばしながらも、僕に危害を加えると思っているのか、力を込められないで、ただ頭を撫でるだけだ。
やわやわと唇で尖端を咥えると、びくびくと身体を震わせながら「フーッ、フーッ」と苦しそうに荒い息を吐き出し始める。
口に茎を半分くらい咥え込んだ時、根元を握っていた手にその変化が伝わった。硬かった感触が急に柔らかくなり始めたのだ。
動きを止め唇を離し、目の前で何が起きたのかを認識する。あれほど昂っていたそれは、瞬く間に萎えて縮んでいった。
「……あとで無修正のAV観れるサイト教えるよ」
花火が下着とズボンを引き上げて、大きな溜息を吐いた。きっと、「だから昨日言ったのに」と思っているだろう。傷付かないなんて、やっぱり嘘じゃないかって。
花火が僕の前髪を掻き上げて、額に優しく口付ける。
「そんなもん要らねーよ。今のでしばらく充分だわ」
「どういう意味?」
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