公私混同

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公私混同

朝から所長に呼ばれ、新オープンの旅館やホテルのパンフレットを渡された。 「来週オープン予定なんだが、月島、調査に行って来てくれるか?」 「あ、はい。分かりました。えーと……」 パンフレットを手に取り、旅館二軒とホテル一軒。 調査というのは、まだ弊社と取引契約をしていない旅館やホテルに普通の客として予約を取り、部屋の雰囲気や間取り、清潔感を見たり、スタッフの対応や料理の見た目や味、その旅館やホテルの調査をする事。 その判断で、良ければ契約を結び、旅行のプランに加えたり、弊社からお客様に紹介したりする事になる。 他には、旅館やホテルの周辺を調査する事も必要で、散策や買い物、レジャーや観光と調査する事は山ほどある。 それらを調査して、新プランを作り、各支店へ配布しているのが本社の仕事になっている。 「月島1人では三軒は大変か? 誰か」 「あ! 所長、僕も行ってもいいですか? 今までは営業でプランを紹介する側でしたが、今度は作る側なので、色々と教えて頂きたいですし」 「あぁ、そうだな…大空君は知らないよな。この調査が結構大変なんだ。じゃ、月島と一緒に調査して来てくれるか?」 「はい、分かりました」 「じゃ、月島、大空君に調査の事色々と教えておいてくれ」 「分かりました」 彼をそばに呼んで、早速、旅館とホテルに予約を入れる。 もちろん2部屋ずつ予約を取る。 夜、彼の部屋。 「ふふっ、まさか早速、こんなチャンスが来るなんてな」 「もうっ、遥希が言い出した時は、ドキドキしたんだから」 「ふっ、俺の使えるな。所長もあっさり許可を出したしな。ふふっ」 チャプッ。 浴槽でお湯に浸かり彼の胸に背中を預け、彼の脚に挟まれて、彼の両手が乳房を包む。
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