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2日目の朝。
部屋の外、廊下を人が行きかう音が聞こえる。
彼の腕の中で目が覚めた。
私を抱き寄せて眠りにつく彼の腕の中は心地よく、温かい。
目の前をゆっくりと前後する彼の胸。
思わず頬を寄せると、ドクンドクンと鼓動が聞こえる。
フッと笑みが零れて、手で胸を撫でると、私の後頭部をそっと彼の手が撫でた。
顔を上げ彼の顔をみると、優しく微笑み、
「おはよ、海、くすぐったい」
と言って、額にキスをする。
「おはよ、遥希」
微笑んで言うと、彼が上に覆い被さり、唇を塞いで舌を絡める。
「このまま、いい?」
彼が首筋に口づけながら言う。
「ダーメ。今日は朝から色んな所に回るから、ゆっくりもしてられないの」
「はぁ……マジか……じゃ、朝食でも行くか」
「うん…」
布団から出て、服を着て顔を洗い、朝食会場に向かう。
朝から朝食の調査が始まる。
朝食を終え、今日は旅館周辺の散策をして、徒歩何分で到着するか、何が楽しめるか、観光客の多さやお土産の情報など、色んな視点から情報をメモする。
散策しながら、危険なものはないかなども見て回る。
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