デススコーピオン

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デススコーピオン

「なるほどな。 要約するとアルターは、ノーヴィスよりも身体能力が劣る代わりに、特殊能力と思考性を得た……って理解で概ね良いのか?」 「それで大丈夫ですー」 実際には、30分近くの説明を受けたが、覚えないでも良さそうな内容だったからこれだけ覚えておけば良いだろう。 というか、半分以上聞いてなかったし、なんならもう忘れた。 「ありがとな、面倒だったろ」 「そんな事ないです! その……ユウトさんのお役にたてるなら、このくらい……えへへですぅ」 やばいわ、この子。 指を絡めてモジモジする仕草が可愛すぎて抱き締める所だった。 相手はモンスターなのに。 ……ん? いや、別にこの際モンスターでも良い気がしてきたぞ。 人間とそういう関係になるのは嫌だしな。 ……いや待て、やっぱり駄目だ。 スラ子と、もしエッチな事をする関係になったら、きっと……間違いなくあの世行きだ。 こっちに来てまだ二日だが、地球に居た頃と比べると雲泥の差ほど幸せを感じている。 なのに死んでたまるか。 ーーうん、話を切り替えようか。 それになのか聞きたいしな。
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