デススコーピオン

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「マジ…………じゃなくて、本当に助かってるからそれは受け取ってくれ。 えーと、このままだと話が平行線になりそうだから話題変えるけど…………サラマンダーって何処に居るんだよ。 此処に居るんだよな? ……おい、目を逸らすな」 「こ、荒野に住んでいるんですけど……その……特定の場所には住んでいなくて~……ですぅ」 特定の場所に居ないって、どっかの民族か。 そうツッコミたい所だが見渡す限り、砂や土。 あとはバジリスクから逃げる際に目印にした、高さはエアーズロック程の高さではないが、非常に形は似通った台地が点々としているだけで。 食べ物と言えば、時折視界に入るハゲ鷹みたいな鳥ぐらいだろう。 勿論、洞窟や雨を防げそうになさそうな場所は無いため、そのサラマンダーも当てもなく彷徨っているかもしれない。 なら森に住めよ、と言いたいが…… 「しょうがない、探すしかないか……でもあんまり時間はかけられないな。 もうスラ子のゼリー体を飲むのは嫌だ……」 「酷いですぅ…………でもスラ子も、そろそろ水を浴びないと溶けちゃいますです……」 スライムってやっぱり水分で出来ているらしい。 ゼリーの身体なんだから当たり前か。
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