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顔が赤くなる。
結局私は裏社会の酸いも甘いも見てしまったから、偏見とは違う「そんなもんだろうな」っていう諦めがあるのかもしれない。
「なんか、すみません」
「ん?何が?」
「いや……失礼な事言ったと思って。」
「世間から見たら水商売なんてそんなもんだろ。それに、お前はもっとえぐい裏側を知ってるからそんなもんだろって感覚があんじゃねえの?」
まるで私の心を見透かしたかのような言葉にドキッとした。なんで分かるの、私はあなたの事、何も知らないのに。分からないのに。
待って?なんで素性知ってるの。
「ちょっと待って、なんで私がそっち側の生まれだって知ってるの。」
「さあ?なんでだろうな?」
意地悪な顔して意地悪な事言う。
なんか、悔しい。
「大学生の頃からずっと隠し通してきたのに、なんで?」
「お前と出会った時に知った。あとはお前が思い出すまで言わねえ。」
「思い出すってなに、本当に会ったことあるの?」
「あるよ。俺は5年ずっとお前を守る為に必死で仕事して今の地位にいる。はい、ヒント終わり。」
5年前……5年前に何があったの、私5年前何してたっけ……。
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