美男と醜男

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腰に巻きついた男の重い腕をゆっくりと外していく。 途中、う~ん……なんて唸って目を覚ますのかと思ったが、ぐぅぐぅとまだ夢の中。 好都合なのだが、その頬を張り飛ばしてやりたくも思う。 ベッドを抜け出て自身の身体を確認すると、やはり全裸だ。 もしかして……なんて淡い期待があったが、床に散らばる二人分の衣服が"セックスをしましたよ"と語りかけてくるようだ。 小さく舌打ちして服をかき集めていると、どうにも身体が痛く、尻の穴に違和感を覚えた。 更に気分が悪くなり、すやすやと馬鹿みたいに眠る男を睨みつける。
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