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愛ってなんだ。
「ねぇ、どうしてSEXって気持ちいいんだと思う?」
「なに、いきなり」
真っ白なシーツに包まれながら私は彼に聞いた。
「だってSEXって子孫を残す為の物でしょ?
なら、気持ち良くなくてもいいじゃない。
気持ちが良いからSEXしてる人ばっかりだと思わない?」
「まぁ、確かにガキを作りたくて俺はSEXしてないわな」
彼はダルそうに起き上がりタバコに火をつけた。
「そうでしょ?気持ちいいからSEXするの。
それが例えばSEXが凄く痛い行為ならみんな
覚悟して子作りすると思わない?
虐待される子も減るだろうし、安易に子作りなんてしないと思うの。」
私は彼のタバコから出る煙をフーっと息を吐き遠ざける。
「何かあったの?」
「何にもないよ。ただ人間のSEXが気持ちいい意味ってなんだろうなぁって思ってただけ、だって猫のSEXはすごく痛いんだって。」
「ふーん。そんなに気持ちよかった?」
「うん。気持ちよかったよ」
「もう一回する?」
「この後もデートでしょ?あんまりし過ぎると出なくなっちゃうかもよ?」
私がクスクスと笑いながらそう答えると彼はタバコを雑に消して近づいてくる。
「無くなんねーよ。ほら、口開けろ」
彼の瞳と目が合うだけで私は馬鹿みたいに反応する。口の中に侵入してくる彼の舌はもう形から味から全て知り尽くしてると言うのに私の身体は終わりを知らない。
「ベチョベチョじゃん。やべーエロいな」
「こんなの、誰にだってなるよ。」
私は今夜も彼に抱かれる。
彼は今夜も別の女に会いにいく。
私は彼の4番目の彼女。
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