77人が本棚に入れています
本棚に追加
「早く行きなよ。本命ちゃんが待ってるよ」
「まじで時間やべぇ」
「本命ちゃんを傷つけたら許さないから!」
「うるせーよ。行ってくるわ!」
「はいはい。いってらっしゃい」
彼は持っていたスマホをポイっとソファに投げて足速に出ていった。
「あー、、リサは捨てられたか、、。
だから辞めろって言ったのに、、。」
彼が置いていったスマホはサブの女用。普段使いはiPhoneを使っている。
つまりは本命しかiPhoneは教えてもらえない。
私の友達だったリサは遊びの彼女って事。
ソファに置いてあるスマホが何度も何度も鳴っている。
壁にかけてある時計をみると午後10時14分だった。
「やばっ、、海との約束に遅れちゃう!」
私は急いで準備を始める為バスルームに駆け込んだ。
ベッドの横に置いてあった私のiPhoneに2件のメッセージが表示された。
-海たん-
バイト終わりました!ちょっと早く着きそうなので駅前のマックで時間潰してます!
-進藤 藍-
家の鍵忘れた
椎名 累(しいな るい)は
進藤 藍(しんどう あい)の4番目の彼女。私の友達だったリサは5番目の彼女。
藍には私を含めて彼女が今の所5人いる。
あっ、リサが抜けるから4人かな?
そして私以外の彼女達は藍に他の彼女がいる事を知らない。リサは私だけが彼女だと思っていたけど。
私は藍にとっての特別枠の彼女。
だから私との連絡は藍のプライベート用のiPhone。
まぁ、プライベートだろうがサブだろが
どーでもいいけど。
最初のコメントを投稿しよう!