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シャワーを浴びて出てくると私のiPhoneが鳴っている。急いでベッドの横に置いてある
i iPhoneを取りに行く。
「なに?藍じゃん、、。」
画面に表示されている進藤藍と言う文字を見つめながら少し考えながら電話に出た。
「もしもし、、」
「おせぇ」
「シャワー浴びてた」
「今日帰るから。鍵開けとけよ」
「なんで?いつも土日は泊まりだよね?」
「うるせぇ。帰るから。」
「てか電話してバレたらどうすんの?」
「今トイレ。LINE既読にならないから電話した」
「なんなの。とりあえず無理。鍵閉めとくし
本命とこに泊まらないなら家に帰って。」
「そっち帰るから。」
藍はそう言うと私の返答も待たずに電話を切った。
「うざっ。」
藍の自己中は今に始まった事じゃない。
「本当うざい。早く本命ちゃんと結婚すればいいのに。」
イライラしながら画面を見るとメッセージが2件。
「あっ、、海たん!え?早く着くの?
急がなきゃ!!」
藍のメッセージは開きもせず急いで準備を始めた。
藍に嫉妬なんかされる筋合いなんかない。
私は4番目の彼女。遊びの彼女。
私が何をしようが私の自由だ。
髪を簡単に乾かして、軽くメイクする。
口紅なんかいらない。色付きのリップで十分。ショーパンにTシャツ、その上から大きめなパーカーを着て足早に家を出た。
鍵をかけようとした時、先程の藍の言葉が脳裏に浮かんだ。
「オートロックは番号で開けられるし、、、
まぁ、鍵は開けとくか」
鍵は閉めずに急いで海との待ち合わせ場所に向かった。
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