愛ってなんだ。

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「ごめんて!海たん!」 私が海の頭を両手でわしゃわしゃと撫でると 海は私の両手を掴んだ。 見つめ合う海の瞳はいつ見ても綺麗。 純粋な綺麗な瞳。私と違う綺麗な海の瞳。 「何か、、あったんですか?」 真剣な海の顔はついついキスをしたくなるほど綺麗だ。 「何にもないよ。ただリサがメンヘラ化して 藍に捨てられただけ。」 「リサって累さんと同じ大学の?」 「そうだよ。」 「えっ、、だって初めて大学で仲良くなった友達だって言ってたじゃないですか、、。」 「んー、リサに藍を会わせたらリサが藍を好きになっちゃって、、的な?」 「、、、なんですか、、、それ。」 「私の知らない所でリサが藍と愛を育んでたら私の存在が邪魔になったみたいでぇ、、仲悪くなっちゃった、、的な?」 「それで?藍さんは累さんの友達に手を出していらなくなったから捨てたって事ですか?」 「うん。リサにも傷つくだけだから辞めなって言ったんだけどねぇ。 別れろしか言わないから話にならなくて」 海の瞳がユラユラ揺れて今にも泣き出してしまいそう。 海は優しい。 私はいつも海の優しさを利用してる。 「なんで俺に言わないんですか?」 「何が?」 「なんで藍さんに浮気された時に俺に言わないんですか?」 「ふふ、、、だって」 私は海の首に手を回して海の唇に触れるか触れないかギリギリの所まで自分の唇を近づける。 「だって、、私は藍の事好きじゃ無いもの。 海だって知ってるでしょ?」 海は慣れた様に私を遠ざける。 「やり過ぎですよ。累さん。」 「あっ、。」 「累さんが僕達のルールを破るなら俺は累さんの前から消えます。2度と会いません。」 「ごめっ、、」 「冗談もほどほどにして下さい。」 海が本気で怒っている。声のトーンで分かる。 今日は何だか自分の感情のコントロールが出来ない。 「ごめん。もうしない。 海がいなきゃ私はダメなの。」 海と私の約束 もう二度と男女の関係にならない事。 私達がした最初で最後のSEXの後に決めた事。 「ごめん、、、海、、、ごめんなさい。」 「安心して下さい。俺はずっと累さんの側にいます。だから、、嫌な事があったら俺に言えば良い。泣きたくなったら俺が抱きしめてあげます。」 海は自分から理由なく私に触れたりしない。 ちゃんと距離を取ってくれる。 それがたまに寂しい。 私はなんてわがままなんだろう。 「うん、、うん、、、。 やっぱり持つべき物は信頼できる友達だよね。」 「、、、そうですね。」 海、私を好きにならないで。 でも側にいて、、?
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