目が覚めたらそこは触手エロゲーの世界だった

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とある月末金曜のエロゲの日。 予約していたド鬼畜触手エロゲーをパソコンショップへ取りに行き、ウキウキで駅に戻ろうとしていたところ── 「うわあああああああ!」 信号を無視して突っ込んできたトラックにはねられた。 そして目が覚めたらハゲデブの三十九歳実家住まい独身ニート、中年キモオタオッサンだった俺が、とんでもない美少女になっていたというわけだ。 何を言ってるのか分からないと思うが、俺にも分からないから安心して欲しい。 ちなみにラウラは、俺が転生する丁度数日前から高熱を出し、生死の境をさまよっていたのだそうだ。 神のいたずらで、力尽きたラウラの体に俺が入り込んでしまったのだろうか。 ともかくこうして俺は、今もラウラとして生きている。 ちなみに俺が悶絶するほどこの顔を好きなのには訳がある。 それは、転生前は千本近くのエロゲーを所持していた俺の中でもベストスリーに入る超絶鬼畜触手エロゲー【姫騎士アレッサンドラ〜触手の苗床堕女(おとめ)〜】の中のキャラクターだからだ。 性格はメインヒロインのアレッサンドラの方が堕としがいがあって好みだが、顔は抜群にラウラたんの方が好きだった。 そう、何を隠そう俺は触手ゲームが大好きだ。ってか触手しか勝たん。 幼い頃、テレビアニメでヒロインがにょろにょろした何かに捕らえられているのを見た瞬間からずっと、触手一筋でヤってきている。 自分が毎日オカズにしていた相手に転生するなんて、当たりも当たり。 ソシャゲのガチャで言うとSSRかURクラスじゃん。 大勝利じゃん。 と思われるかもしれないが。 ところがどっこい。世の中そんなに甘くないんだな。
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