とくべつ

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「違わねぇだろ?・・・ナカもやべぇな、うねり方ハンパねー・・・、」 「―――っ、ぅ・・ァ、ハ・・・・・、へ・・なこ、と・・・ッ、言う・・―――あぁッ・・!」 「――意地とか張るなって言っただろ?つーか、そんなの無駄だ。全部俺が剥ぎ取ってやるし」 「・・・ッ」 美律自身から滴る体液や響尾の唾液や双方の汗。自発的に濡れないはずのその場所が、艶かしく淫らに潤いを湛え、響尾の節ばった指を飲み込んでいる。 ぬちゅぬちゅと淫靡な音を立て、自身を受け入れる道を拓く響尾の口元は愉しげに弧を描き、美律を真上から見下ろす双眸は、どこまでも甘く、けれどどことなく嗜虐的な色を放っていた。 美律の理性はもうほとんど残っていない。窮屈ではあったが、手首の僅かな痺れと伸びた筋の感覚が残り少ない正気を保つ最後の砦。―――――逆に言えば、この感覚がなくなった時、自分がどうなってしまうのかわからない。こんな心許ない状態の行為は初めてで、美律は言い様のない恐怖を感じていた。
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