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「だから、そういうのも含めて全部曝け出せって言ってんだよ、俺は。思ったことは言え。余裕なかったら・・・、そうだな、それはそれで泣かせておくのも悪くねぇな」
「・・・何言って―――――――ッぁああ!」
「―――何も、考えられないくらい、”啼かせて”やるよ・・・ッ、」
美律の中に埋めていた指を乱暴に抜き取った響尾が、何かを閃いたような黒い笑みを浮かべた瞬間、美律の体を鋭い刺激が駆け抜けた。―――――何の前触れもなく、響尾の昂りが美律の蕩けたその場所を貫いたのだ。
それからはもう、言葉は何も交わさなかった。―――――交わせなかった
響尾は欲望のままに美律の中を暴いたし、美律はそれまでどうにか保っていた理性を一気に飛ばし、与えられる強すぎる快楽に酔い痴れて、焦点すら儘ならない状態で。
最早喘ぎというより叫びに近い嬌声を上げ、美律は艶やかに悶え続ける。
響尾はそれに煽られ絹の肌に噛み付き舐り、胎内を激しく貪った。
ただし。――――響尾にはまだ少しの理性は残っていた。・・・というより、敢えて残していた。
乱れ悶える美律の痴態を、ひとつ残らず見ていたいと思ったから。
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