0人が本棚に入れています
本棚に追加
「本当にいいのですか?」
莉生さんが申し訳なさそうに言葉をかけてくれたけれど僕は、
「はい、いいです。
遠慮なく使ってください。」
と率直な気持ちを伝えた。
莉生さんもカランバカに宿泊しているようなので、オリンポス山登山口のプリオニアまで一緒に歩いて戻って、ここから専用車で約4時間かけてカランバカに戻った。
「今日は本当にありがとうございました。
どうぞお気を付けてお帰り下さい。」
車を降りた莉生さんが笑顔で言葉をかけてくれたので僕も、
「莉生さんも気を付けて帰ってくださいね!」
と笑顔で返事をした。
ここで莉生さんとはお別れして、僕はホテルに戻って1泊して、翌日日本への帰途についた。
日本に戻った僕は、さっそく柊月が入院している病院に行ったけれど、柊月の意識は戻らないままだった。
最初のコメントを投稿しよう!