命の花

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「本当にいいのですか?」 莉生さんが申し訳なさそうに言葉をかけてくれたけれど僕は、 「はい、いいです。  遠慮なく使ってください。」 と率直な気持ちを伝えた。 莉生さんもカランバカに宿泊しているようなので、オリンポス山登山口のプリオニアまで一緒に歩いて戻って、ここから専用車で約4時間かけてカランバカに戻った。 「今日は本当にありがとうございました。  どうぞお気を付けてお帰り下さい。」 車を降りた莉生さんが笑顔で言葉をかけてくれたので僕も、 「莉生さんも気を付けて帰ってくださいね!」 と笑顔で返事をした。 ここで莉生さんとはお別れして、僕はホテルに戻って1泊して、翌日日本への帰途についた。 日本に戻った僕は、さっそく柊月が入院している病院に行ったけれど、柊月の意識は戻らないままだった。
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