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「おい!じじい、起きろ。花がひらくぞ!」
俺は死んだように眠り込んでいる爺さんの肩を揺さぶりながら大声で叫んだ。
爺さんはなかなか目覚めない。
「大事な花なんだろ?枕元に置いてるくらいだから、よっぽど大事な花なんだろ?早く起きろ!花がひらくぞ!」
俺は爺さんの両肩を揺さぶり耳元に口を近づけ、大声で叫んだ。
爺さんは、薄っすら目を開けて
「み・・・水・・・」
と、かすれたシワガレ声を絞り出す。
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