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あ、玄関のドアが閉まる・・・
ガチャン
「・・・」
「・・・あ、よ、ようやく帰ったな、母さんたち
バス間に合わなくなるっての!なー?」
沈黙に耐えられず どもりながらも陸に話しかける
話していないと緊張で口から心臓が飛び出てきそうだから
「もー、心配症なんだよなーだいたいさー」
「健人」
じりじり廊下の端に追いやられて壁に追いつめられる
「健人」
「な、なに?」
「2人きりだね」
「・・・」
「俺の顔見て?」
「む、むり・・・」
「見て?」
「・・・」
俺は廊下の壁に両手を壁ドン状態で手をついている陸に身動きを取れなくされていて
すぐ近くのところに顔があって
俺が顔を正面に向けたら
わかる・・・
きっとすぐにキスが始まる
そして2人とも止まらなくなる
ドッドッドッ
心臓の音が陸にも聞こえてしまうんじゃないかと心配になるくらいうるさい
「健人・・・・こっち向けって」
痺れをきらした陸に顎を指で掴まれ
目と目が合う
「健人、顔真っ赤」
「・・・しょうがないだろ」
「・・・健人、欲しそうな顔してるよ?」
「・・・・・・」
「健人可愛い。今すぐキスしたい・・・健人は?」
お前だって俺を欲しいって顔してるから
俺は嬉しくて余計欲情しちゃうんだ
「俺も・・その・・・・・してほしい・・あっ・・ン・・・」
陸は俺の言葉を待っていたかのようにキスをした
俺は唇を食べられちゃうんじゃないかってくらいの陸のキスを受け入れる
「ハァハァ・・・んっ、りく・・・」
指と指が絡み合い 指が動く度
キスが激しくなってくる
お互いの舌がいやらしく絡みつき
唾液が混ざり合い口から零れて首筋を伝う
陸が俺のカラダに密着し、股の間に脚を割り込ませる
「あっ・・・んん・・・」
俺はキスが気持ちよすぎて快感に耐えきれず
立っていられなくてズルズルと床に座り込む
「健人・・・そんなに気持ち良かった?」
「あ・・・」
キスだけで脚が立たなくなって座り込むなんて
恥ずかしくて何も言えないでいると
ピンポーン
「宅配便でーす!」
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