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親友から恋人に変わる瞬間
こうなるのくらい、最初からわかってた
こんな状態で
ふたりで暮らすなんて
大学終わり
今日も家までの道のりが遠い
2人共、無言で足早にアパートに向かう
カンカンカン
ガチャガチャ
2階の角部屋に着いて
ふたりとも鍵を探し、
早く見つかったほうが慌てて鍵を開ける
キー
ガチャン
「んっ」
玄関のドアが閉まった瞬間
ふたりは夢中でキスをしながら靴を脱ぎ捨て
身体を密着させながらベッドに移動する
「あっ・・・ん・・・りく・・・」
急いでカーテンを閉めて
お互い雑に服を脱ぎ捨て夢中でカラダを求めあった
俺達は知り合って10年、ずっと親友だった
そして最近想いが通じ合い恋人同士になれたけど
2人は男同士で幼なじみ
大学生の俺達は親にも周りにも
まだカミングアウトする時期じゃない
俺達は、お互いが社会人になって自分達で稼ぎ
生活出来るようになって堂々と親に言えるようになるまで、周りには恋人同士なのを秘密にしようと決めた
親友の俺達は、外で手を繋ぐことすら出来ない
でも、2人の家に帰れば誰のことも気にせず
恋人同士としていられる
この家には俺達を止めるものは何も無い
それが恋人になりたての俺達を興奮させるものと
なり、2人だけの夜はより甘く濃厚になっていった
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