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姫救出の罠
「これで一安心だな」
「姫も救出したし」
アルマーはアンナを抱き寄せる。
「アルマー様」
「アルマー様、大変です!」
「なんだ?」
「この町に魔物が。人々が連れ去られました!」
「なんだと?」
「あの勇者はどこだ? 殺してやる!」
魔物の声がする。
「アルマー様」
「大丈夫だ。俺たちが何とかする。行くぞ、みんな」
「ああ」
アルマーたちは急いでいくが、何もなかった。
「あれ? どういうことだ?」
「キャー。アルマー様!」
「姫!」
「姫は頂いていくぞ!」
「魔物の仲間だったか」
「バカ勇者め! そこで手をくわえて見てるんだな」
「くそっ、またしても」
「アルマー、今は助けないとな」
「ああ。けど、魔王は倒した。どこに行ったんだ?」
「神殿だ」
「神殿って、ダーマのか?」
「ああ。あの裏の入り口から、裏世界に行けるだろう?」
「まさか、あそこだったか」
「行こう」
アルマーたちはダーマ神殿へ急いだ。
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