姫救出、また遠く

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姫救出、また遠く

「あと少しだったのに……」 「アルマー、熱くなるな。力を合わせないと勝てない」  タツがなだめる。 「しかし、ここはどこだ?」 「魔王城の東側だ」 「遠くまで飛ばされたと思ったけど、近くてよかった」 「いや、ここから最短距離では行けない」 「そもそも、魔法使えばいいじゃないか」 「そうだったな」  アルマーたちは再び魔王城へ。 『虫けらめ。懲りずにまた来たか。今度こそ地獄へ送ってやる!』 「今度こそ倒すぞ!」 『愚か者め! くたばるが良い!』  魔王が炎を吐く。しかし、跳ね返された。 『バカな。跳ね返されただと? これならどうだ!』  魔王は氷の息を吐く。跳ね返すが、多少ダメージを受けた。 「こっちの番だ! 食らえ!」  アルマーが斬りかかる。 『甘い!』 「今だ!」 「おうっ!」  タツが魔法を、マコトが特技を繰り出す。 『ぬう。簡単にはいかぬか。これはどうかな?』  魔王の目が怪しく光る。アルマーは眠ってしまった。 『死ねい!』  魔王が炎を吐く。アルマーは死んでしまった。 「アルマー!」  タツが激昂する。 「食らえ!」  タツが今まで使ってこなかった強力な魔法を唱える。 『なにぃ! そんな魔法が使えるなんて。ぐわぁっ!』  魔王は倒れた。
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