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人生で死にたくなることってあるよね、と軽く言われるかもしれない。
しかし、本人にとっては
とてつもなく深く重く考えている場合もあるだろう。
福山 あつしは、樹海を歩いていた。
バックには紐を忍ばせ、死ぬつもりで歩いていた。
会社では上司のいじめに悩まされ、最愛の母も死に、妻とは離婚。
妻は子供を連れて出て行ってしまった。
2行で表せてしまうことが、皮肉で滑稽でもある。
そんなことで?
と思うかもしれない。
ざくざくざく
歩くたびに、枯葉を踏む音が体に響いていく。
ああ、俺の人生って何だったんだろうか。
あつしは、奥へと進んでいった。
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