第一章 冷たい朝

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第一章 冷たい朝

07c04db5-366f-4a10-a817-0f5f968ab78b    「こんな私に(とつが)されて、お前も不幸だな」    「そんなことは」    「貧乏華族の娘か。お家のために必死だな。哀れな事よ」       そんな彼は孤独だった。    私も一人ぼっち。    暗い部屋から春の月が輝いていた。    二人を照らす光は朧に輝いていた。  
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