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おりゃ!
頑張らなくて良い気がしてダラダラしていてもそれはそれでストレスなんだ。
よし!
頑張ろうが頑張らなかろうが、どっちでも良い、黙って生きろ。
わかった。
そういう自問自答の中でくだらない微動を繰り返してものすごく狭いスケールの反復横跳びみたいなのをしている。そしてそれはその場で動き回るということで、要するにぐるぐるしている。
あちらこちら行ける範囲をぐるぐるしてその範囲は広がりを見せずにいる。
ぐるぐるぐるぐると円周力で少しずつ大きく輪が広がって取り込める範囲も少し広くなった。でも大事なのはそれを広げる速度だった。広さは何でもいい。とにかく素早く広げる事にロマンがあるんだ。
そうかな、ロマンっていう三文字に逃げるなよ。のろのろと広げていってほとんど老人になって掴むものがあっても素敵だろう。それはそれで君の言うロマンはあるじゃないか。
それでも大事なのは俊敏性なんだ、反復横跳びに必要なのは俊敏性なんだ。だってストップウォッチで測られてるんだ。なるべく速く細かく素早く動き回って自分の円を大きく丸く広げて行くんだ。
自分のステップアップの過程を自分を中心とした円形状に配置した時に遠くのステップに届くにはその自分の中心の円を広くしないと中心の自分まで取り込めないという原理の元、話を続けて参りました。現在その話は途中でぶつ切りになって螺旋状に上空へ飛んでいきます。フィラメント構造みたいに竜巻みたいにぐるぐると上空へ飛んでいます。
ヘリコプターが飛んでいる、上空からリポーターが実況している。我々の文字が四面体の物体になって空中にぐるぐると巻き起こっている。その言葉の角が建物を削り破壊し、そこに住む人々は顔を蒼白させてヘルメットをかぶって逃げている。車を持つものは車で、その四面体の言葉の下を、バイクを持つ者はバイクで逃げ走って行く。
あとがき、人生は積み重ねるものじゃなくて広げるものらしい。広がるもので、それは波のように伝わって広がって行くものだ。その円の端に行けば行くほど現在で中心部に行くほど過去になる。そうやって外側へ外側へ時間が広がっていきその波の中でそれぞれの円もぐるぐると広がっていく。その範囲内でできる事をやるんだ。でっかい、円、作ったるでい!
スタートと同時に、彼はその円の中心部をさらに下へ掘っていった。円は点のように小さいのだけどその中心は永遠に下へ掘られた。円錐形に伸びた物体の一番とんがっているところに彼がいる。彼は現在に行くほど尖って細くなり過去にいくほど広い円だった。そういう時の中で、彼は更に細く尖ろうと点のような先端を更に掘り詰める。僕はその円錐がゆっくりと回転している事に気づいた。何の凹凸もないその円錐が触れようとした時、少しずつズレて手を薄く摩擦して回っているのを感じた。こんなゆっくりな回転で、こんな鋭い円錐はぶっきらぼうにそこに存在してる。僕はその発見を自分の円の中に入れた。一番縁の部分にそれが置かれた。これは、本当に広がってるんだろうか。そして何でこんなに綺麗な円なんだろう。そして何でこんな真っ白の円なんだろう。何て変哲な世界なんだ。僕はそのエリアの端の方で、また1分半のストップウォッチを付けて反復横跳びを始めた。その場をぐるぐると駆け巡って巻き立つ砂埃、1分半が過ぎて、ひざまづいて、その余波がようやく端にぶつかって、また少し円周が延びた。
一煮立ちさせて舐めると、味が濃くなっていた。おそらく蒸気で水気が飛んだんだ。
もっと真髄を理解して、そうして出直さないと、こりゃ大変な事になるぞ。
そりゃさ、何の目的も無く、なんのモデルもなく、何の模範性も無く、何も無い状態で何も無く描いたってそれは無だよね。ゼロカウントだよね。だって何でもないんだもんそれは。
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