そろそろ復活+おまけの心霊話

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そろそろ復活+おまけの心霊話

R03.04.04のイラスト  この文章を書くにあたって、前回投稿した日がいつだったのか確認してみました。そうしたらなんと5か月前! いかにコンテスト応募用作品に専念するためとはいえ、ずいぶん長い間サボっていたものです。  それでもようやく4月3日付で応募用作品を描き終えて、あとは作品解説を書くのみとなりました。それでちょっとだけ色気を出して、エブリに顔を出すことにしてみました。忘れられていることは承知ですが、それでもだれか見に来てくれるかと期待しています。 23a33a23-cf7f-4eb4-99c9-ae357176cc66  この絵はコンテスト応募用作品ではありません。没作品です。理由はパッと見で構図が弱いからです。画面下半分がスカスカで面白くないし、背景に金色を塗ってごまかさなければならないほど着色にも迷いがありますしね。  まあ、女の子がそこそこで可愛いから、復帰1ページ目には適当かと思ってUPしてみました。  突然話は変わりますが、5か月間サボっていた間にちょっとした心霊体験を数回しました。その中の一つを投下して、今夜は終わりにしましょうね。  これは2月中旬くらいの話になるのですが、ある日の午後、僕は数名の同僚たちと仕事場で書類を読んでいました。すると仕事部屋のドアを開けて、茶色の事務服姿の女性が無言で入室して来ました。書類を読みつつチラリと横目で見ると、すらりとした背格好の女性であることがわかったので、僕は経理のNさんだと思いました。 「あれ? どうしてこの部屋にNさんが来たんだろう。もしかしたら、提出した資料の不備でもあったのかな?」  不安な予感は的中して、Nさんは足早に僕のデスクへやって来ました。しかしデスクの前では立ち止まらず、椅子に座る僕のすぐそばまでやって来ました。こんなにギチギチに詰め寄ってくるなんて、よほど大きなミスがあったのかもしれません。これはまずいです。 「ど、どうしました?」  僕は書類を眺めつつ尋ねかけました。しかしNさんは無言のままで、僕の隣に仁王立ちしています。普段のNさんは愛想のいい女性ですが、今のNさんは一言も喋らず、すごーく機嫌が悪そうです。😣  恐る恐る横目で見ると、茶色の縦縞が入ったベストと、四つ穴のボタンが間近に見えました。いかに文句を言うためとはいえ、これって接近しすぎです。僕はHSPという気質のせいで、必要以上に他人に接近されると精神的に圧迫されて弱いのです。 「何か用事ですか?」  僕は少し不機嫌な声を出して、Nさんに離れてもらおうとしました。しかし彼女は全く返事をせず、無言で立っているだけです。 「本当にどうしたんですか?」  向こうが動いてくれないのならば、こちらが動くしかありません。僕は椅子を引いて、Nさんを見上げました。すると不思議なことに、たった今までそばにいたはずのNさんの姿は、影も形もなくなって、煙のように消えていました。僕が書類から目を離して顔を上げるほんの一瞬のうちに、一人の女性の姿が空気に溶けて消えてしまったのです。 「うわー。Nさんじゃなかったわ。あまりにリアルだったんで見誤ったわ……」  事務服の女性は幻でした。生身の人間のように、とても現実的に見えましたが、実在する人ではありませんでした。繁忙期の疲れも相まって、おそらく僕は幽霊を見てしまったのでしょう。  奇妙な見間違いをしてしまった後、僕はトイレに行くついでに、こっそりNさんを観察しました。彼女は事務服を着ていましたが、生地の色は黒系でした。僕が奇妙な見間違いをしたその日、茶系の事務服を着た女性はどこにもいなかったのです。🙄    その後の忙しさに紛れて、僕は幽霊のことを忘れました。僕は心霊系の不可思議な体験をよくするので、今回のことはその内の一つになりました。  ただ、今回この記事を書くために思い返してみると、僕はあることに気づいたのです。それは幽霊の顔についてです。  仕事部屋にふらりと現れた女性の幽霊。その顔ですが、僕の記憶にはまったく印象が残っていないのです。つまり僕は彼女の事務服だけを見ていて、首から上は全然見ていなかったのです。普通ならば誰が近づいてきているのか、顔くらいは確認するはずなのですが……。  もしかしたら、仕事部屋に現れた幽霊に首から上の形はなく、そのために何度問いかけても無言だったのかもしれませんね。😓  
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