再会~彼女視点~

3/22
前へ
/22ページ
次へ
お寺へ向かう前日、お土産を購入。 和多志の地元では、定番のお土産。 それと、お礼の準備。 忘れ物が無いか確認してから、お寺へ向かう為、駅へ向かった。 列車に揺られながら、電話の時の住職さんの声を思い出す。 優しい感じだけど、しっかりとした声だったなと。 目的の駅に到着して、時間を氣にしながら、お寺へ向かう。 初めて来た場所。 静かな町並みで、時間がゆっくりと流れている様に感じる。 キョロキョロとしながら、お寺を探していると、目的のお寺が見えてきた。 お寺の前まで来たのは良いが、このまま入っても大丈夫か、しばらく入口を見つめて悩んでいた。 「中に誰か居ないかな?誰か出てこないかな?」 と、心の中で思いつつ、誰も出てこなさそうなので、 「よし!」 と、心で呟き、中へ入っていった。 静かで、とても掃除が行き届いていて、落ち着く。 少し進んで行くと、人影が見えたので、 『こんにちは。予約していた○○です。』 と、挨拶をした。 「住職さん?かなぁ?」 と、思いつつ、その男性を見つめていた。 その男性と目が合った時、その男性の目が、少し見開き、ビックリした顔になった。 和多志は、 「?(´・ω・`)?」 と、いう感じの顔をしていたと思う。 その男性のビックリした顔も少しの間で、直ぐに普通の表情になり、 『こんにちは。どうぞこちらへ。』 と、案内してくれた。 その声を聞いた時、 「あ、電話の時の声。この方が、住職さんだ。」 と、思いながら、トコトコ付いて行く。 本堂に案内され、 『こちらで少しお待ち下さい。』 と、言われた。 待ってる間、本堂をキョロキョロ。 「カメラ持ってくればよかった。」 と、ちょっと悔しく思っていた。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加