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近衛はその姿を元々の鬼の姿に変化していく...髪が伸び銀色に変わり、八重歯が鋭くなり、肌が白く赤い紋様が浮かび上がる...そして瞳が真っ赤に変わってしまう...
実はその近衛の鬼の姿が好きなのだ...普段の姿は確かにカッコ良いのだが、私はあの時...その人外の姿に一目惚れしたのだ。
「可愛いなぁ...」
「ひゃうっ!」
そう言われて首筋を噛まれ、肉を引きちぎられるがくすぐったいだけであっという間に再生してしまう。
近衛...いや鬼にとって人の血肉を食べるのは鬼自体の本能であり生きていく上で必要不可欠なモノらしい...
近衛の一族は人に混じって生きる為に編み出した呪術により、伴侶として選んだ女を自身の眷属にさせ回復する力を与えて伴侶の肉を喰らう事で生きてきたのだ。
そしてその肉を喰らいたい欲は、性欲とセットらしくて欲情すると私を抱きながら私自身の肉を貪る。
きっとその光景は普通見たらグロテスクで恐ろしいものなのかもしれないけど、鬼の精を胎に注がれながら肉を貪り食われる事自体は怖くもなんとも無い...むしろ幸福感すら感じるのだ。
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