第1章

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ーーーー ーーーーーーーー 「みーなーみーっ!!遅い~っ!!」 「…んだよっ!!!あんま呑ませんなって言っただろ!?デロデロじゃねーかっ!」 「つい盛り上がっちゃって…!」 「ついじゃねーよ!!」 視界がグルグルとしている中、抱きかかえられながら美波くんの部屋に通された。 「龍ちゃん、大丈夫?これに着替えて!」 「……………んん~…無理……やって…?」 「ゃ…っ、やってて……めんどくせーなっ!」 「はははぁぁぁっ、くすぐったいっ」 「うるせー!黙ってろ酔っぱらいっ!」 乱暴な言葉遣いとは裏腹に優しくスーツを脱がせ、スウェットを着させてくれる。 「ほらっ、ベッドで寝ろよっ!」 「んん~………」 「風邪引くだろ!?早く……」 「うるさいなぁっ!!」 「…………え…?」 お酒は呑んでものまれるな…なんて言葉があるけどその通りだ。理性を失って、普段出さない大声をあげて…美波くんを困らせてる。 「美波くんはさぁ、僕の事ウザいって思ってるんだろ?」 「…そんな事言ったことないだろ?」 「言ってなくても思ってるっ!」 「思ってねーよっ!」 「じゃぁ、どう思ってるのさっ!!」 「はぁ?」 「僕の事、どう思ってるの!?好き?嫌い?」
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