第1章

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「りゅ、龍ちゃんっ!?落ち着けって!」 「落ち着いてるよぉ…早く答えて…じゃないと、キスするよ?」 「っ!!?」 「美波くん…良いの?」 「ちょっ…龍、ちゃん……ま……っ」 ーーーー ーーーーーーーーー 朝起きると、美波くんが隣で寝ていた。 ぼ~っとしながら天井を眺めながら、昨日のことを思い出そうとしてみるけど、モヤがかかったように思い出せない。 頭が痛い…… 「この酔っぱらいめ…」 「………美波くん?…おはよう」 「おはようじゃねーよ!」 「ん……??」 「………もしかして…覚えてねぇの?昨日の事」 「昨日の事?ごめん、何か、迷惑かけちゃったかな?」 「………いや…迷惑はかけてねぇよ、大丈夫」 「…?なら、良いんだけど…」 今、一瞬だけ美波くんの表情が曇ったように感じたけど…僕、酔った勢いで美波くんに酷いことしちゃったかな? どうしよう…聞き返せない、この雰囲気…。
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