第2章

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「先輩もビアガーデンいきませんか?」 「ビアガーデン?」 「夏と言えばビアガーデンでしょ!仕事帰りのビール!最高っすよ?!」 「良いね、いつ行くの?」 「明日っす!他の部署の子も一緒なんですけどね!」 「じゃぁ、僕は遠慮するよ」 「先輩がいなきゃダメっすよ!!用事がないならいきましょーよ!」 知らない人がいると楽しく呑めないし、人見知りだから気遣っちゃうんだよな…。そんな事より何で僕がいなきゃダメなんだろう? 「場所は、いつもの居酒屋なんすよ!夏だけ屋上でビアガーデンやるみたいで!」 「いつもの?」 美波くんのバイト先か…出勤か分からないけど、それなら行っても良いかな。 「分かった、行こうかな」 「よっし!約束っすよ!!」 やっぱり何か企んでる?変なテンションだなぁ… 『明日?俺バイト休みなんだけどぉ!!』 「そうなんだ、残念」 『今日も明後日もバイトなのに…龍ちゃんタイミング悪すぎっ!!』 寝る前に美波くんに電話をかけた。普段は電話なんてかけないから、直接話す声とはまた違う声にドキドキする。
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