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「昔から美波くんの事が好きだった。実際自覚したのは、去年のクリスマスの時期だったけど…」
「…マジか………」
「自覚した時はどうしたら良いのか分からなくて戸惑ったりもしたし、美波くんを傷つけるような事もしてしまったけど…僕の存在が悪影響じゃないなら、迷惑じゃないなら…僕は君とずっと一緒にいたい」
このタイミングで告白するつもりなんてなかったのに、言いたくなったんだ。美波くんが僕の事を兄のようにしか思っていなかったとしても…
美波くんは、下を見ながら僕の手を握った。
「俺だって、子供の頃から龍ちゃんが好きだったんだ。迷惑なんてありえねぇ…やべぇ…嬉しい…」
「み、美波くんっ!?な、泣かないで…!」
「無理だしっ!何年片思いしてたと思ってんだよ!!龍ちゃん鈍いし、ずっと好きだってアピールしてたのに気付かねーし!!」
「今までの行動は全部好きってアピールだったの?!小さい頃からされてたからお兄ちゃんみたいに甘えてるんだとばかり…」
「小さい頃から好きだったんだから仕方ねーだろ!!兄貴みたいに思ってたらわざわざ、両思いになれるマフラーなんかプレゼントしねーよ!」
「やっぱりあのジンクス知ってたの?」
「はっ!?龍ちゃんも知ってたの?知ってて何で俺の気持ち気付かねーんだよ…」
「ご、ごめん…美波くんの事だから意識してないと思って…」
「本当に鈍すぎ…」
美波くんは手を離すと僕をきつく抱き締めた。
「み、美波くん…!こんな所で…」
「誰もいないんだから少しくらい良いだろ…ずっと、こうしたかったんだ…」
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