第3章

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美波くんの身体が小刻みに震えている…僕も背中に手をまわして抱き締めた。 「はぁ……龍ちゃん、大好き…」 「…美波くん」 「もう離したくない…」 耳元で甘く囁かれる…今まで甘えられた事は何度もあるけど、こんな甘え方をする美波くんは見たことがなくて胸がキュンと締め付けられる。…これが、トキメキってやつなのかな? 「ちょっと待って!!ダメッ!それはダメッ!」 「痛っ!」 美波くんの顔が近づいて来て、咄嗟に唇を押さえた。危なく雰囲気に流されてキスをする所だった… 「…何でダメ?お互い好きなんだし、付き合ってるんだし、良くない?」 「そうだけど、ここ学校だし…」 「…真面目かよっ…」 「今したら…止まらなくなる」 「…っ、龍ちゃん…そんな事言うの、ズルいだろ…」 「とりあえず、今はこれで我慢して」 大胆にも僕は美波くんの頬にキスをすると、美波くんは耳まで真っ赤にして硬直していた。 「…俺、明日まで生きられるか分からねぇ…」 「キュン死ってやつ?」 「うるせー…言うなよ!!」 もう少しで休憩が終わる美波くんに、帰りに大事な話があるからアパートに寄って欲しいことを伝える。こんな言い方をしたから、美波くんは不安になって今すぐ聞き出そうとしたけど、宥めて僕は先に帰ることにした。
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